「Tシャツ作りにはシルクスクリーンが良いって本当?」
「シルクスクリーンでTシャツは自作できるの?」
このようなギモンをお持ちではないでしょうか?
シルクスクリーンはTシャツの印刷方法として近年話題になっていますが、よくわからない人も多いと思います。
この記事では、シルクスクリーンの特徴と、これからシルクスクリーンでTシャツを作りたい人のために、自分でできる簡単な自作方法を紹介します。
自宅でも意外と簡単に作成することができるので、オリジナルTシャツ作りに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
シルクスクリーンとは
シルクスクリーンとは、孔版印刷の一種であり、オリジナルTシャツ作成にしばしば利用される印刷技法です。
Tシャツだけでなく、タオルやトートバッグなど、様々なアパレル商品の印刷に広く利用されています。
シルクスクリーンでTシャツに印刷をする場合、デザインの版(アルミ枠にメッシュをはったもの)を作る必要があります。
シルクスクリーンは、そのデザイン版の上からインクを落として印刷をする方法です。
シルクスクリーンのメリット
シルクスクリーンのメリットは、一度版を作ってしまえば何度も同じデザインを印刷できるところです。
流行りのラインアート風のデザインなどでよく用いられるような単色のデザインで使用されることが多いです。
業者に依頼してプリントする場合、最初は版を作るのに費用がかかりますが、プリントする枚数を増やせば増やすほど一枚あたりの単価を抑えることができます。
シルクスクリーンのもうひとつのメリットは、印刷の仕上がりがキレイであることです。
とくに、Tシャツやタオルなどのオリジナルグッズにプリントする場合、洗濯しても色落ちしにくく長持ちするという特徴があります。
シルクスクリーンのデメリット
シルクスクリーンのデメリットは、一度作ったデザインのアレンジが難しいところです。
たとえば、オリジナルのロゴを作ってシルクスクリーンプリントのTシャツを作成したことがあっても、同じロゴで小さなポーチにも同じロゴを印刷したい場合は再び版を作り直す必要があります。
版を使って同じものを量産できる点ではメリットですが、オリジナルロゴのグッズを展開したい場合や、複数のバリエーションのTシャツを作りたい場合にはデメリットとなります。
シルクスクリーンは仕上がりがキレイな反面、他の印刷方法と比べてコストが高くなる傾向にあります。
極力低コストでオリジナルTシャツを作りたい場合は、シルクスクリーンは不向きです。
シルクスクリーンでTシャツを自作する手順
シルクスクリーンのオリジナルTシャツは業者に発注することもできますが、自分で作ることも出来ます。
最近では、シルクスクリーンプリントの人気が高まったことで、簡単にシルクスクリーンができるキットも販売されています。
ここからは、実際にオリジナルTシャツを自作する手順を紹介します。
準備するもの
自宅でシルクスクリーンプリントを自作するには、まず以下のものを用意しましょう。
プリントしたいTシャツ
無地のTシャツなど、印刷したい枚数分用意しましょう。
伸縮性がなく印刷しやすいため、素材は綿や麻などの天然素材を選ぶとキレイに仕上がります。
シルクスクリーン用のスクリーン
ホリゾンというメーカーの「Tシャツくんスクリーン」という商品が販売されています。
インターネットでも購入可能です。
シルクスクリーン用のインク
スクリーンと同様にホリゾンから多くのカラーのシルクスクリーン用インクが販売されています。
Tシャツを作りたい場合は水性インクを使用しましょう。
ブラックライト
印刷するための版をつくるために使用するライトです。
ホームセンターやオンラインショッピングサイトで購入できる水槽用のライトなどで代用できます。
OHPフィルム(インクジェットプリンタ用)
版のデザインを印刷するために使用します。
OHPフィルムの準備が難しい場合は、コピー用紙でも代用できます。
スクイージー
プリントをするとき、インクを伸ばす際に使用します。
自宅で印刷する場合は、100円ショップの調理用ゴムベラでも代用出来ます。
コルクボード
スクリーンをピンと張るためのフレームです。
100円ショップで購入したもので十分代用できます。
デザインを作る
シルクスクリーンを作成する場合パソコンのデザインソフトなどを使ってデザインをしましょう。
シルクスクリーンは版で印刷するうえに、複数の色でプリントする場合は重ね刷りをするため、細かいデザインの印刷には向きません。
とくに、はじめて自作のシルクスクリーンTシャツに挑戦する場合は、細部までキレイに印刷できない可能性があるので、細かいデザインを作るのはやめましょう。
また、初心者の方には単色刷りでプリントできるデザインがおすすめです。
OHPフィルムにデザインを印刷する
デザインが出来上がったら、OHPフィルムに黒色で印刷します。
これは、スクリーンにデザインを焼き付けて版を作るために使用します。
このとき、間違って実際プリントするときにTシャツにのるインクの色を印刷しないように気をつけてください。
デザインとTシャツのバランスが心配な場合は、一度コピー用紙などに印刷してTシャツに重ねてみましょう。
スクリーンをコルクボードに固定する
次に、Tシャツくんスクリーンをコルクボードに固定します。
シルクスクリーンのシートはメッシュ状になっており、紫外線をあてることで固まります。
ブラックライトをあてて版を作成する際に、OHPフィルムに印刷したデザインがずれないように、できる限りピンと張った状態で固定してください。
スクリーンにデザインをうつして版をつくる
次に、出来上がったデザインでプリントするための版を作成します。
メッシュ状になっているスクリーンにブラックライトをあてると、メッシュの部分が固まります。
この原理を利用して版を作っていきます。
スクリーンにデザインを印刷したOHPフィルムを重ね、ブラックライトをあてることで、デザイン部分にだけ光があたらないようにします。
そうすることで、デザイン部分にだけメッシュが残り、実際にプリントする際にインクを通します。
Tシャツにプリントする
完成した版を使用してTシャツにプリントします。
出来上がった版は木枠から外さず使用します。
そうすることで、印刷がよれずにキレイに仕上がります。
また、Tシャツもシワがよらないように注意しましょう。
一度印刷してしまうと修正がきかないので、慎重な作業が求められます。
デザインをプリントしたい位置に版をセットしたら、インクをのせていきます。
メッシュが固まっている部分(デザイン以外の部分)にたくさんのインクをのせ、スクイジーで均等にのばしていきます。
メッシュにインクが浸透し、Tシャツにインクがのるように何度かスクイジーでのばす作業を繰り返します。
その後、インクがよれないようにゆっくりと版をもちあげれば完成です。
インクが完全に乾くまではデザイン部分は触らないようにしましょう。
大量にオリジナルTシャツを作りたいなら業者に発注しよう
シルクスクリーンでオリジナルTシャツを作る場合、ひとつひとつが手作業になるため大量に作成したい場合には手間がかかりますよね。
イベントやグッズ販売においてシルクスクリーンでオリジナルTシャツを作りたい場合は、業者に発注してみましょう。
簡単に、アパレルショップで市販されているような仕上がりのTシャツを作成できますよ。
まとめ
シルクスクリーンプリントでオリジナルTシャツを自作する方法について紹介しました。
シルクスクリーンは、デザインの版を使用してインクを刷っていく印刷方法です。
準備物を揃えれば、だれでも自宅でオリジナルTシャツが作れますよ。
もし大量にオリジナルTシャツを作りたい方は、オリジナルTシャツラボで手軽にお好みのTシャツを作ってみましょう。