Tシャツに、自分だけのオリジナルデザインを描けたらすてきだと思いませんか?
実は、Tシャツに直接絵やデザインを描くことができる「絵の具」があります。
絵心がある人もない人も、自作のオリジナルTシャツを作ってみましょう。
ちゃんとしたイラストでなくても、感性のおもむくまま色を乗せてみてください。
きっとすてきなオリジナルTシャツを作れると思いますよ。
今回は、世界でたった一枚の特別なオリジナルTシャツの作り方をご紹介します。
目次
Tシャツに直接色を塗れる絵の具とは?
Tシャツに直接色を塗れるのは、「アクリル絵の具」と呼ばれるものです。
「布用絵の具」と書かれている場合もあります。
アクリル絵の具は耐水性が高いので、洗濯しても落ちにくいのが特徴です。
そのため、オリジナルTシャツ作りにぴったりですね。
見た目は水性絵の具と同じような質感で、使い方もほとんど変わりません。
水性絵の具は多くの人に馴染みがあるので、誰でも簡単に使えそうですね。
布以外のものに絵を描くこともできるので、さまざまなDIYに活用されています。
より耐水性を良くするアイテムを使うのがおすすめ!
アクリル絵の具だけでも耐水性が高いので、洗濯することも可能です。
ただ、洗濯の回数が増えると多少劣化してしまう恐れがあるため、より耐水性を良くするために「メディウム」というアイテムを使います。
布用なので「ファブリックメディウム」と書かれている場合もあります。
価格は200~1,000円程度なので、それほど高くありません。
メディウムをアクリル絵の具に混ぜるだけで、布への定着力が増し、洗濯しても落ちにくくなります。
使う量は商品によって異なりますが、一般的にはアクリル絵の具と同量程度が目安です。記載されている用量を確認してみてください。
オリジナルTシャツに絵の具を塗るなら、どんなデザインにする?
Tシャツに直接色を塗れる絵の具がわかったら、次は、どんなデザインにするか悩みますよね。
自分次第でどんなデザインにすることも可能ですが、ここでデザインのヒントをご紹介します。
絵心のある人なら大胆にそのままイラストを描く
絵心のある人は、Tシャツという名のキャンバスにそのまま大胆にイラストを描いてしまうのもおすすめです。
多少失敗してもそれが個性となり、独自性のあるオリジナルTシャツを作ることができます。
発想力を発揮して、自由に絵を描いてみましょう。
絵に自信のない人はランダムに色を塗ってみる
オリジナルTシャツを作るなら、何かのデザインである必要はありません。
ただランダムに色を塗ってみるだけでも、十分すてきなオリジナルTシャツを作ることができます。
画伯になったつもりで、自由に色を塗りたくってみましょう。
下書き&縁取りをしてから塗り絵の要領で色を乗せるのもおすすめ
「あてもなく、ただ色を乗せるだけではイヤ!」という慎重派の人は、見本になるような絵を探して丁寧に絵を描いてみましょう。
ちゃんと描けるかどうか、まずは紙に試し描きをしてみると良いかもしれませんね。
イメージが固まったら、まずはTシャツにえんぴつで下書きをします。
次に、そのまま絵の具を塗っていくのもOKですが、油性マーカーで縁取りをするのも良いでしょう。
ただし、縁取りをすると輪郭がハッキリしすぎてしまうので、ナチュラルな絵に仕上げたい人は縁取りせずに色を塗るのがおすすめです。
ステンシルなら簡易なイラストやオシャレな文字を描ける
どうしても絵が描けないという人は、ステンシルがおすすめです。
ステンシルとは、文字やイラストの型があり、切り抜き部分に色を塗っていく方法です。
ホームセンターや100均などでステンシルの型が売っていますので、好きなフォントの文字やイラストを探してみてください。
あまり複雑なものはむずかしいですが、簡易なイラストやオシャレな文字なら簡単に描けますよ。
また、アクリル絵の具は重ね塗りをすることも可能なので、ランダムに色を乗せた後に、ステンシルで文字を入れるのも良いかもしれません。
その際は、下の絵の具が乾いてから重ね塗りをしてくださいね。
何を使えば絵の具が塗りやすくなる?
アクリル絵の具は、どんな道具を使えば塗りやすいのでしょうか?
絵を描く方法によって道具を使い分けるのがおすすめです。
絵を描くなら「筆」を使う
ふつうに絵を描くなら「筆」を使うのがおすすめです。筆なら、水彩画を描くようなイメージで使えるので描きやすいでしょう。
水で上手に調整しながら色を濃くしたり、薄めたりできます。
また、混色するときも筆のほうが色を作りやすいですね。
ステンシルなら「スタンプ」を使う
先ほどご紹介した「ステンシル」でデザインするなら、スポンジ状になっているスタンプを使うのがおすすめです。
ステンシルの型に色を乗せるとき、筆だと型の内側まで絵の具が入り込んでしまいがちなので、スタンプで真上からポンポン叩く塗り方のほうがきれいに仕上がります。
また、あらかじめ絵の具が染み込んでいる「布用スタンプ」も販売されているので活用してみてください。
絵の具を使ってオリジナルTシャツを作る方法
では、いよいよアクリル絵の具を使ってオリジナルTシャツを作る方法についてご紹介しましょう。
使う道具や使い方についてはすでに解説しているので、ここでは準備するものと、簡単な作り方について解説していきます。
準備するもの
- アクリル絵の具
- ファブリックメディウム
- 新聞紙やレジャーシート
- 厚めの段ボール
- マスキングテープ
- 筆かスタンプ
- 紙皿と紙コップ
- 絵を描くTシャツ
Tシャツに絵の具を塗る際、床やじゅうたんが汚れないように新聞紙やレジャーシートを敷いた上で作業を行いましょう。
厚めの段ボールは、色を塗る際にTシャツの背面に絵の具が映らないようにするために、Tシャツの内側に挟みます。
マスキングテープは、絵の具を塗っている最中にTシャツがズレないようにするために使います。
絵の具を出したり、混色したりするために紙皿を使い、紙コップには絵の具を薄めるための水を入れておきます。
ちなみに絵を描くTシャツは、綿や麻がおすすめです。
ツルツルした生地だとアクリル絵の具が定着しにくいので気をつけてくださいね。
はじめてオリジナルTシャツを作るなら、白の無地Tシャツがおすすめ。
生地の色によっては絵の具の色が出にくくなるため、白Tシャツからチャレンジしてみると良いかもしれません。
絵を描く手順
- 作業する場所に、新聞紙がレジャーシートを敷きます。
- 道具を準備します。
- 使う色のアクリル絵の具を、少なめに紙皿に出します。足りない時に追加しましょう。
- メディウムを混ぜて、絵の具がトロトロになるくらいまで水で薄めます。
- あとは筆やスタンプに絵の具を取り、Tシャツに塗ります。
- 完全に乾いたら完成です。
アクリル絵の具を完全に乾かすには、2日くらい干しておくのがおすすめです。
半日くらいすると、触っても絵の具がつかないくらいには乾きますが、水に濡れると多少色が落ちてしまう可能性があります。
急ぎで乾かす場合には、ドライヤーを使うのも良いでしょう。
ただし、熱が冷めるまで待ってから使用してください。
アクリル絵の具を使う際の注意点
アクリル絵の具を水で薄めすぎると、Tシャツに色を乗せたときに「にじみやすくなる」ので注意しましょう。
逆に、濃すぎると伸びが悪いので、Tシャツに塗りにくくなります。
はぎれなどで試し塗りをしてみると良いかもしれません。
また、アクリル絵の具の性質上、ベタ塗りするのはむずかしいです。
あまり伸びが良くないので、どうしてもかすれたような塗り具合になることは想定しておいたほうが良いでしょう。
自分で絵を描くのが心配な人はプロに依頼するのがおすすめ!
「試しに自分でオリジナルTシャツを作ってみたい!」という人は、ぜひアクリル絵の具にチャレンジしてみてください。
作業自体はとても楽しいので、お子さまと一緒に作ってみるのも良いと思いますよ。
ただし、失敗したくない人や、ちゃんとしたオリジナルTシャツを作りたいと思っている人は、業者に依頼するのがおすすめです。
簡単な絵柄でも、プロが作ると仕上がりがグンと美しくなります。
オリジナルTシャツの作成をプロにお願いしたい人は、Tシャツラボにご相談ください。
楽しみながらオリジナルTシャツを作ってみよう!
オリジナルTシャツ作りがはじめての人は、ひとまず自分で作ってみたいと思いますよね。
最近はDIYが流行っているので、ホームセンターや100均などに行くと、さまざまなDIY商品があります。
作る楽しみ、自分で作ったものを使う楽しみは、決して既製品では味わえないものです。
オリジナルデザインでTシャツを作ってみた人は、ぜひアクリル絵の具にチャレンジしてみてくださいね。