オリジナルTシャツを作るなら、生地の素材や機能性にもこだわりたいですよね。
どんな用途で使うかによって、こだわりポイントも変わってきます。
汗っかきの人や子供用のオリジナルTシャツを作るなら、汗を吸い取りやすい生地を選びたいもの。
スポーツや仕事用のオリジナルTシャツを作るなら、伸縮性があって動きやすい生地を選びたいことでしょう。
そこで今回は、オリジナルTシャツの生地の選び方についてご紹介します。
どんな生地にすれば快適なオリジナルTシャツを作れるのか、着心地の良さや機能性の良い素材を選びましょう。
目次
オリジナルTシャツに使用する生地は質が悪いと思っていませんか?
「オリジナルTシャツに使用する生地は、質が悪いのではないか?」と不安に思っている人もいることでしょう。
好きなデザインのTシャツを作ることに特化しているため、Tシャツの生地には粗悪な素材を使用しているイメージを持っている人もいるかもしれません。
しかし最近は、Tシャツの素材にもこだわっている人が多いため、安かろう悪かろうの商品では見向きもされないのが現状です。
だから、生地にこだわってオリジナルTシャツを作りたい人も安心できますよ。
オリジナルTシャツの生地にもこだわりたい!
では、生地にもこだわってオリジナルTシャツを作りたい人は、どのような用途で使う人が多いのでしょうか?
汗を吸い取る素材のTシャツがほしい
お気に入りのデザインで自分だけのオリジナルTシャツがほしいけど、汗が乾きにくい生地では困ると思っている人も多いのではないでしょうか?
汗っかきの人やスポーツで使用する人、仕事のユニフォームやイベントで使用する人などは、汗を吸い取りやすく、乾きやすいオリジナルTシャツがほしいですよね。
汗をかいたままのTシャツを長時間着ているのは不快ですし、ニオイや見た目も気になることでしょう。
そんな人には、吸汗性がよく速乾性のあるTシャツ生地がおすすめです。
動きやすい素材のTシャツがほしい
ヨガなどのフィットネスジムに着て行くTシャツや、ランニングウェアなどのスポーツ用としてオリジナルTシャツを使用する人は、動きやすい生地であることは大前提ですよね。
Tシャツの伸びが悪くて動きにくいようでは、思う存分スポーツを楽しむことができません。
そんな人におすすめなのが、伸縮性のあるTシャツ生地です。
洗濯しても劣化しにくいTシャツがほしい
たくさん汗をかいたり、スポーツで使用したりするオリジナルTシャツがほしい人は、頻繁に洗濯することが多いですよね。
Tシャツの素材によっては洗濯するたびに劣化してしまい、伸びたり縮んだり、ほつれたりしてしまうこともあるでしょう。
それではせっかくお気に入りのオリジナルTシャツを作っても、長く着ることができません。
そんな人には、洗濯しても劣化しにくい耐久性のあるTシャツ生地がおすすめです。
オリジナルTシャツを作る際の生地の選び方
では、オリジナルTシャツを作る際には、実際にどのような生地を選べば良いのでしょうか?
上記のポイントをクリアできるTシャツ生地はどれなのか、以下にさまざまな種類のTシャツ生地をご紹介します。
Tシャツ生地は、素材・編み方・厚さなどによって着心地や機能性が異なります。順番に見ていきましょう。
生地の素材は何か
まずは、Tシャツ生地の素材からご紹介します。
オリジナルTシャツを作る際には、どのような素材の生地を選べるのでしょうか?
コットン(綿)
コットンは、いわゆる「綿素材」のことです。
布素材としてはもっとも一般的な種類で、さまざまな用品に使われています。
肌ざわりがよく、化学繊維で肌荒れしやすい敏感肌の人やお子さまにもおすすめできる素材です。
通気性や吸汗性にもすぐれているのが特徴ですが、一方で厚手で乾きにくいというデメリットもあります。
ポリエステル
ポリエステルはサラっとした素材で、軽くて乾きやすいことが特徴です。
摩擦や熱などにも強い素材で、シワになりにくことからスポーツ用のTシャツとして使用されることが多いでしょう。
ランニングウェアやユニフォームなどによく使用される素材なので、速乾性が高いことは大きなメリットと言えますが、汗を吸い取りにくいことがデメリットです。
着替えができる環境であれば、インナーアイテムに綿素材を使用し、汗をかいたらインナーだけ着替えるのがおすすめです。
混合素材(ドライ・メッシュなど)
混合素材とは、綿のほかにポリエステルやレーヨンなどの素材が混ざっている生地のことを言います。
綿100%の生地はシワになりやすいことがデメリットですが、混合素材はシワになりにくいことがメリットです。
汗が乾きやすい「ドライ」と呼ばれる素材は、ポリエステル100%か、綿とポリエステルの混合素材でスポーツ用として使用することが多いでしょう。
また「メッシュ」と呼ばれる素材はポロシャツの生地に使用されることが多い「鹿の子」のことです。
通気性がよく、こちらもスポーツ用として使用されることが多いでしょう。
メッシュは編み方によっていくつかの種類があり、ハニカムメッシュは「ドライメッシュTシャツ」、ポリエステルメッシュは「スポーツTシャツ」によく使われます。
どんな編み方の生地か
上記でも少し触れましたが、編み方によっても生地が異なります。
どんな編み方の生地があるのか、編み方によって生地の丈夫さや見た目はどう違うのかご紹介します。
天竺(てんじく)
もっともシンプルな編み方が「天竺(てんじく)」です。
「平編み」とも呼ばれる編み方で、一般的なTシャツのほとんどはこの生地です。
「コーマ糸」と表示されることも多く、細くて丈夫な糸なので通気性がよく、肌ざわりが良いことも特徴です。
メッシュ
メッシュには「ハニカムメッシュ」や「ポリエステルメッシュ」という編み方があります。
ハニカムメッシュは凹凸があり、夏でもサラッと着やすい生地です。
ポリエステルメッシュは凹凸が細かく、通気性や速乾性にすぐれた生地です。
平織り
平織りは、丈夫で耐久性にすぐれた生地です。
通気性がよく、日常使いとしておすすめの生地ですが、伸縮性があまりなくワイシャツなどに良く使われます。
フライス
フライスは横編みのため、横方向への伸縮性にすぐれた生地です。
Tシャツそのものの素材というよりも、首回りなどに使われることが多いです。
インターロック
インターロックは伸縮性にすぐれ、耐久性の良い編み方です。
Tシャツ素材としても良く使われる生地で、表面が平らであることが特徴です。
生地の厚さ(重さ)はどれくらいか
最後に、生地の厚さについてご紹介します。
生地の厚さは、糸の重さによって異なるため、Tシャツの重さで表示されている場合が多いです。
一般的には、「oz(オンス)」で表示されていることが多いので、見たことがある人もいるのではないでしょうか?
「oz(オンス)」の数字が大きくなるにしたがって、生地が厚くなってきます。
厚みのあるTシャツ生地は丈夫でしっかりとしているので、高級感もありますよね。
逆に、「oz(オンス)」の数字が小さいものは、生地が薄くて軽いのが特徴です。汗が乾きやすく、動きやすい素材であることが多いでしょう。
どのような用途で使うかによって、生地の厚さを選んでください。
オリジナルTシャツを作る際のおすすめ生地
今までご紹介した内容を考慮して、オリジナルTシャツを作る際のおすすめ生地についてご紹介します。
吸汗性・伸縮性・耐久性が良い生地をはじめ、カラーバリエーションが豊富な生地でオリジナルTシャツを作りましょう。
吸汗性・伸縮性の良い生地
汗を良く吸い取るオリジナルTシャツを作りたいなら、吸汗性と伸縮性にすぐれた混合素材がおすすめです。
綿もある程度は伸縮性がありますが、ポリウレタンやナイロンが混ざっている生地は伸縮性が高いことで知られています。
また、汗が乾きやすい素材を選ぶなら、生地の厚み(重さ)が約4.2オンスくらいのTシャツを選ぶと良いでしょう。
一般的なTシャツの厚みが4.2オンス程度なので、失敗することが少ないはずです。
洗濯に強い丈夫な生地
洗濯しても劣化しにくい丈夫な生地を選ぶなら、ある程度の厚みのある生地がおすすめです。
一般的にはコットン素材の生地は傷みにくく、洗濯しても型崩れしにくいため、耐久性があると言われています。
ただし、乾燥機で急激に乾燥させると縮みやすい性質があるため、注意が必要です。
コットンは着心地の良さで言うと全素材の中でもダントツなので、あまりはげしく汗のかかないイベントや普段着として使用するのがおすすめです。
スポーツなどで使用して頻繁に洗濯することが予想される場合には、「ドライブレンド」と呼ばれる綿・ポリエステル・レーヨンの混合素材がおすすめです。
乾きやすく柔軟性のある生地なので、ある程度は洗濯しても劣化しにくいと言えるでしょう。
色のバリエーションが多い生地
Tシャツ制作業者が用意している生地や、生地の素材によって色のバリエーションが異なる場合があります。
自分のイメージに合ったオリジナルTシャツを作るには、カラーバリエーションが豊富な生地を選びましょう。
吸汗性や伸縮性の高い「混合素材」の生地は、比較的カラーバリエーションが豊富な場合が多いです。
機能性としても満足できる素材なので、綿のほかにポリエステルやレーヨンなどが混ざった混合素材を選ぶのがおすすめです。
生地にもこだわってオリジナルTシャツを作ろう!
オリジナルTシャツの生地の選び方についてご紹介しました。
さまざまな種類の素材があるので、その中から自分の希望に合った生地を選びましょう。
業者によって用意されている生地が異なるので、ベースアイテムであるTシャツの種類が豊富な業者を選ぶのがおすすめです。
好きなデザインだけでなく、生地にもこだわったオリジナルTシャツを作りましょう。